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2007年5月29日 (火)

第7回「憲法C」

 28日の「憲法C」で配布したプリントは、ここにあります。→「2007.05.28.pdf」をダウンロード

 28日の慶應大学病院は、さぞ忙しかったことでしょう。ZARDの坂井泉水さんも、28日にこの病院で亡くなっていたのですね。享年40歳とか。ご冥福をお祈りいたします。

 尾崎豊さんといい、今回の坂井さんといい、カリスマ的人気を誇るボーカルの不可解な死ですね。

 【マイ・ライブラリー/昨日の配架】

Cimg0715  右は岩波書店が憲法施行60年を記念して刊行している「岩波講座・憲法」の第2回配本、長谷部恭男【責任編集】『岩波講座憲法 6:憲法と時間』です。

 左はルソー『学問芸術論』(前川貞次郎【訳】、岩波文庫、1968年)です。今年度は少しルソーをまとめて読んでみようと思い、アマゾンのマーケット・プレイスで購入しました。

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2007年5月28日 (月)

現職大臣の自死

 松岡利勝農林水産大臣(衆院熊本3区選出、当選6回)は「古いタイプ」の自民党代議士の典型的存在といえると思います。その松岡大臣が28日午後0時18分ごろ、東京都港区の衆院赤坂議員宿舎の自室で自死しているのが発見されました。

 この自死の理由について、わたしは、なんとなく直覚的にわかるような気がしました。

 人が自死を選ぶ理由として「責任を取るため」、「死んでお詫びを」、「誰かを守る」・・・などなど考えられるように思いますが、今回の場合は、どれも違うように思います。

 まぁ、わたしは「自殺評論家」でもありませんし、松岡大臣のなにが分かるわけでもありません。いずれこのブログでわたしの見解を示すことがあるかもしれませんが、いまのところはその理由を軽々に論じるべきではないでしょうから、今日のところは、ただただご冥福をお祈りいたします。

 【今日の出来事】大相撲の横綱審議委員会が両国国技館で開かれ、夏場所で全勝優勝を果たしたモンゴル出身の大関白鵬(22歳、宮城野部屋)が、満場一致で横綱に推挙されました。30日に開催される名古屋場所の番付編成会議と理事会で、白鵬の昇進が正式に決定され、第69代横綱が誕生する予定です。

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2007年5月25日 (金)

不平等起原論

 今日は久しぶりに本格的な雨が降りました。勤務校でも、正午前に、ちょっとした停電がありました。

 そんななか、読みかけていたルソー『人間不平等起原論』(本田喜代治=平岡 昇【訳】、岩波文庫、1933年[1972年改訳発行])を読みました。

Cimg0708  少し前までは1週間に1冊ぐらいのペースで本を読んでいたのに、ここのところ少しさぼっていました。久しぶりの読了に、今日は良い気分です。

 この本をかつて読んだことはあるのですが、それがいつだったのか、覚えていません。所有しているものが1994年発行のものなので、きっと大学院の修士課程のころのことだと思います。

 『人間不平等起原論』は、第1部と第2部とから成ります。

 第1部でルソーは、自由で平等な孤立した人間の世界として「自然状態」を構想し、この自然状態における不平等は非常に微弱なものであるとしています。その理由は、不平等の原因である財産の私有制がそこには存在しないからです。

 第2部では、所有権の設定により社会状態に入ったこと、財産の「不平等」を淵源とする富者と貧者、強者と弱者、主人と奴隷という関係が法律の制定により固定化されていったことが描かれています。

 わたしが『人間不平等起原論』から読み取れたことは、上記のことだけですが、本書に解説を施した平岡 昇氏は、ルソーが言いたかったのはそれだけではないとして、以下のように言っています。

 「ルソーは自然状態から社会状態への忘れられ、失われた長い行路を再発見することによって、人類の失楽園と理性の堕落の歴史を暗示しているのだ。極度に開明された現代の社会人(オム・シヴィル)とは、高度の学問や洗練された礼節のなかで、人間は何かを自問しようとはしないで、『徳なき名誉、知恵なき理性、幸福なき快楽だけを』もつにすぎないみじめな存在にすぎないし、単純だが、自分自身のなかに充足した全体的な生を享受している無垢な未開人にくらべて、自分の外に生き、他人の判断・意見から自分の存在の感情を引き出している、実体を失った虚偽の存在にすぎない。……これが専制社会における人間の悲惨であり、これがルソーの結論の重要な部分なのである。」(278~279頁)

 なかなかこういう深いところまで読み取ることは難しいので、解説の重要性を感じました。

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2007年5月22日 (火)

第6回「憲法C」

 昨日(21日)の「憲法C」では、新しいプリントを配布しませんでした。もう、1回分以上、遅れてしまっています。とほほ・・・

 【マイ・ライブラリー/最近の配架】

 印税をあてにして購入した図書のリストです。

 小林直樹(東大名誉教授)監修による「現代憲法大系」(法律文化社刊)のうち、所有していなかった以下の6冊を購入しました。当初全15巻を予定していたこの全集も、諸般の事情から、8冊で終了のようです。

 山内敏弘=太田一男『憲法と平和主義』(第2巻、1998年);野中俊彦=阿部照哉『平等の権利』(第3巻、1984年);中村睦男=永井憲一『生存権・教育権』(第7巻、1989年);杉原泰雄=只野雅人『憲法と議会制度』(第9巻、2007年);樋口陽一=栗城壽夫『憲法と裁判』(第11巻、1988年);小林 武=渡名喜庸安『憲法と地方自治』(第13巻、2007年)。

 つづいて、憲法学の泰斗の本を3冊ほど、購入しました。

 尾吹善人『憲法の基礎理論と解釈』(信山社、2007年);高見勝利【編】『美濃部達吉著作集』(慈学社、2007年);杉原泰雄『憲法と国家論』(有斐閣、2006年)。

 シュタインに関する書籍を2冊、柴田隆行『シュタインの社会と国家:ローレンツ・フォン・シュタインの思想形成過程』(御茶の水書房、2006年)とローレンツ・フォン・シュタイン講述、陸奥宗光筆記『シュタイン国家学ノート』(瀧井一博【編】、信山社、2005年)、そしてアメリカ建国期の重要文献であるハミルトン=ジェイ=マディソン『ザ・フェデラリスト』(福村出版、1998年[新装版])を購入しました。

 もうここまででとっくに印税額をオーバーしているのですが、どうしても必要な、法学検定試験委員会編集の『2007年法学検定試験問題集 4級』と『同3級行政コース』という法学検定試験の問題集を2冊、「特集・日本国憲法60年:現状と展望」が掲載されているジュリスト1334号、『さくら日本切手カタログ2008年版』(日本郵趣協会)を追い打ちに買いました。

 もう当分は本を買えません・・・でも、買ってしまいますが・・・。

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2007年5月21日 (月)

研究会報告

 先週末の土曜日に母校(といってもキャンパスは違うのですが)で開催された研究会に出席し、研究報告をしました。

 報告テーマは、共著の近著に掲載されている拙稿についてのものです(岩波講座「憲法」第1巻を参照してください)。

 法哲学の領域のテーマで、憲法解釈または行政法を専攻している研究会参加者には少し難解のようでしたが(それはひとえに報告者の力量に原因があるのですが)、それでも有意義な指摘をいただいたと思います。

 これで岩波講座に関する一連の仕事は、一応、収拾がつきました。

 【マイ・ライブラリー/最近の配架】

Cimg0706  川崎政司=小山 剛【編】『判例から学ぶ憲法行政法』(法学書院、2007年)を広島大の気鋭の行政法・税法学者である手塚貴大先生からいただきました。記して、御礼申し上げます。

 研究会に向かう途上の古本屋で、ハンス・ケルゼン【著】、久保木康晴【訳】『ケルゼンの法学:静態法学と動態法学:文雅堂銀行研究社、1968年)を購入しました。「絶版」という張り紙にひかれてしまいました。

 その他、日曜日には、内田 樹【ほか】『9条どうでしょう』(毎日新聞社、2006年)およびジェームス三木『憲法はまだか』(角川文庫、2007年)を購入しました。後者は、何年か前にたしかNHKで放送された同名のドラマの文庫版だと思います(そのビデオ、自宅にあったと思うのですが・・・、帰ったら探そう!)。

 この他にも、近著の印税をあてにして、この1週間で沢山の本を購入しました。また明日、紹介します。

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2007年5月17日 (木)

悲しいこと

 雨が降ったり晴れたりの不安定な天気。そんななか、昨日、同世代(といってもわたしよりすこし年齢が上)で私淑していた東大の憲法教授が、山手線のなかで痴漢をし、逮捕された(容疑を認めたので釈放)という報道がありました。

 びっくりしたなぁー。

 容疑を認めたとあったので、冤罪ではないのでしょうが、なんか悲しい気持ちになりました。

 妻に「あなたも気を付けて」と言われ、よけい悲しい気持ちに。山手線に乗るのはやめよう(?)。

 【マイ・ライブラリー/本日の配架】

 これまた私淑している憲法学者の故・小嶋和司先生の憲法論文集(全3巻)が届きました。『小嶋和司憲法論集』と名づけられ、木鐸社から出版されているこの3巻本ですが、値段の割に装丁が柔らかいもので、こっちもなんか悲しくなりました。

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2007年5月15日 (火)

第5回「憲法C」

 昨日(14日)に配布した「憲法C」の講義プリントを掲載します。「2007.05.14.pdf」をダウンロード

 昨日は国民投票法が参議院で可決され、成立しました。わたしは、憲法96条がありながらそこに規定された国民投票を実施するための立法がなかったいままでが異常であったと思うので、法律の制定自体には反論はありません。ただ、やはり拙速感がありますね。ただ、この法令はあくまでも「法律」ですので、不都合が生じれば将来世代がその適正化のために改正することもあり得るのでしょう。ともあれ、わたしにも、そしてこのブログをお読みになっている多くの方にも関係ないでしょうが、いわゆる成人年齢を18歳に引き下げる方向で多くの法律が改正されそうな点が、一般国民にとっての影響が大きいところでしょうか。

 本日5月15日は沖縄「祖国復帰の日」です。

 沖縄は1945(昭和20)年8月14日に受諾した「ポツダム宣言」の第8項(「カイロ」宣言ノ條項ハ履行セラルベク又日本國ノ主權ハ本州、北海道、九州及四國竝ニ吾等ノ決定スル諸小島ニ局限セラルベシ )に基づき、1972年の今日まで、日本政府の施政権から離れていました。沖縄復帰から、今年は35年の節目の年です。

 ちなみに、なぜ5月15日かというと、日本の会計年度の始期が4月1日、アメリカの会計年度の始期は7月1日ということで、ちょうどなかを取って5月15日にしたようです。(大学時代の講義で聴きました)。

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2007年5月14日 (月)

憲法制定過程

 いやいや今日もいい天気ですね。この週末もいい天気でした。ところがわたしは土曜日には前任校に出講、日曜日は洗車と、雑務に追われました。

 ここのところ週末にいろいろあり、まとまった読書ができません。ただこの週末にはDVDを観ました。

 DVDといっても、憲法施行60年や憲法を改正するための国民投票法の制定をめぐってこの5月の連休中にNHKで放送された憲法を特集した番組を録画したものです。

 1本目は、4月29日に放送されたNHKスペシャル「日本国憲法誕生」です。日本国憲法制定時のGHQと日本政府との制定されようとしている憲法の内容をめぐる攻防を描いたドキュメントです。そのなかでも、天皇制存置と9条との関係、家族内の男女平等を実現するために当時GHQにいた女性(ベアテ・ゴードン)が活躍したこと、25条の生存権規定は日本側の発案(森戸辰男による)であったことなど、わかりやすく描かれています。Cimg0705

 憲法制定過程およびベアテ・ゴードンについては、わたしの書棚に次の蔵書がありました。

 画面左は、鈴木昭典『日本国憲法を生んだ密室の九日間』(創元社、1995年)です。日本国憲法は連合軍総司令部民政局内の25名により、たった「8日間」で草案が作成されてとされています。その草案作成の様子が、時間軸を設定した記述の中で、緊迫感をもって描かれています。

 画面右は、ベアテ・シロタ・ゴードン『1945年のクリスマス:日本国憲法に「男女平等」を書いた女性の自伝』(平岡磨紀子【訳】、柏書房、1995年)です。上記、NHKスペシャルの中でも証言していたゴードンさんの自伝です。

 週末に観た2本目のDVDは、5月2日にNHK総合で放送された「その時歴史は動いた」の憲法施行60年特集「憲法九条・平和ねの闘争」です。この中では、憲法9条改正をめぐり改憲派、護憲派に分かれた政界の様子が描かれています。1955年に成立した「55年体制」は、それぞれ内部的に分裂・不統一だった保守系、革新系の政党が、憲法改正の賛否をめぐって合同したことから生じた政治体制であることと、その後の展開がわかりやすく描かれています。

 DVDおよび2冊の図書はわたしの研究室にあります。興味ある人には貸出もいたします。

 NHK受信料を有意義に利用した週末でした。

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2007年5月 8日 (火)

第4回「憲法C」

 昨日の「憲法C」の配布プリントを掲載します。

 「2007.05.07.pdf」をダウンロード

 連休ぼけのせいか、昨日の講義は、ろれつが回らなかったように思います。

 【マイ・ライブラリー/本日の配架】

Cimg0690  初宿正典=大沢秀介=高橋正俊=常本照樹=高井裕之【編著】『目で見る憲法』(第3版、有斐閣、2007年)をいただきました。ここに感謝申しあげます。この本には憲法を理解する上で有益な資料が満載されています。

 大学の売店にふらっと行って、古賀敬太『シュミット・ルネッサンス』(風行社、2007年)を購入しました。

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2007年5月 7日 (月)

日常に

 とうとうゴールデン・ウィークも終わってしまいましたね。夏休みまではまだ長いので、途中で現実逃避をするために、ゴールデン・ウィークの写真を2枚掲載します。

Cimg0666  ♪屋根より高い(か?)鯉のぼり!

 どういうわけか2歳の娘のいまのブームは、鯉のぼりのようです。

Cimg0667  CMにつられて、東条湖にある「おもちゃ王国」にいきました。

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2007年5月 5日 (土)

論座と世界

 みなさん、連休はいかがお過ごしでしょうか。ゴールデン・ウィークで浮かれていると思うので、ここで少しお勉強のお話しを(いらないか)。

 5月3日をはさむこのゴールデン・ウィークには、さまざまなメディアで憲法について特集されます(もっとも、最近はこの傾向が薄れているように感じています)。

 日本国憲法施行60年の節目にあたる今年も、多くのメディアで憲法に関する特集がなされており、わたしも、朝日新聞社発行の雑誌「論座」(2007年6月号!)岩波書店発行の雑誌「世界」(2007年5月号)を購入し、少しお勉強しています。(まだ「論座」の方しか読んでいません)。

 「論座」には、加藤典洋さんが自身の10年前の著作『敗戦後論』で展開した日本国憲法「選び直し」論の今日における意味あいを検討した「新『敗戦後論』」、評論家・加藤周一さんとと憲法学者・樋口陽一先生の討論の後、気鋭の憲法学者・石川健治先生の「ラオコオンとトロヤの木馬」が掲載されています。

 石川先生といい、前掲の「世界」誌上で小説家・丸谷才一さんと討論をしている長谷部恭男先生といい、わたしとは決定的に読書量が違うと感じました。

 まぁ、嘆いても仕方ないので、ぼちぼちといきますか。

 ところで「論座」には「さあ本を片づけよう!?」という興味深い特集もります。これは11人の「蔵書家?」が登場し、自身の書籍整理法(捨て方)を述べたものです。といっても、なかなか捨てられない、というお話しなのですが・・・。わたしも仕事柄、少しずつ本が増えていっていますが、まだ、増えることを喜んでいる状態に止まっています。ただ、あと30年現役生活を続けるとすると・・・。

 【マイ・ライブラリー/連休中の配架】

 Martha C. Nussbaum, Frontiers of Justice:Disability, Nationality, Species Membership (Harvard University Press, 2006).

 高村学人『アソシアシオンへの自由:<共和国>の論理』(勁草書房、2007年)[著者の高村さんは、首都大学東京への就任を拒否した東京都立大学法学部所属の准教授とありました。応援するというわけではなく、本の内容が優れていそうだったので、購入しました]。

 野矢茂樹『他者の声 実在の声』(産業図書、2005年);稲葉振一郎=立岩真也『所有と国家のゆくえ』(NHKブックス、2006年)。

 保阪正康【監修/解説】『50年前の憲法大論争』(講談社現代新書、2007年);丸谷才一『裏声で歌へ君が代』(新潮新書、1990年)。

 岩波書店発行「世界」(2007年5月号)【特集】「施行60年目の憲法状況」;朝日新聞社発行「論座」(2007年6月号)【特集】「日本国憲法」。

 それと公務員志望の学生用に、資格試験研究会【編】『公務員試験 新スーパー過去問ゼミ2:憲法』(実務教育出版、2005年)を購入しました。

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