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2007年2月27日 (火)

でかグリコ

Cimg0624  先日、家族3人で、市内の家電量販店(「やってみま~す」でお馴染みのところ)にいってグリコくじをひいたら1等賞が当たりました。商品は「でかグリコ」です。

 妻がくじをひいたのですが、彼女はくじ運がいいのでしょうか。以前もあるショッピングセンターで、1万円の商品券をあてていました。わたしと結婚したことが、最大の「悪運」でしょうか。人生プラマイゼロですね。

Cimg0623_1  でかグリコの中味は、こんな感じでした。お菓子ばかりでなく、グリコ社製のレトルト食品も入っていて、充実していました。

 

 【マイ・ライブラリー/本日の配架】

Cimg0625  有斐閣さまから『憲法判例百選Ⅰ』の第5版をいただきました。この場をお借りして、御礼申し上げます。憲法を学ぶ学生に薦めたいと思います。

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2007年2月26日 (月)

勉学術

 今日は午後の教授会で、卒業判定が行われます。そのために出勤です。

 この週末に、白取春彦『勉学術』(ディスカヴァー、2006年)を読みました。

Cimg0620  基本的には勉強の仕方、とくに図書を用いた、勉強の仕方を著者の体験をもとに述べた本です。

 いくつか肯けるところがありました。たとえば、難解だと思われるテーマほど、解説本(入門書)ではなく、原典にあたるべきであること。これなどロールズを勉強してみて、わたしが感じたことと同じです。ロールズに関する解説本がいかに解説者の視点から書かれているものであること(わたしの著作も他の人が読めばそのはずです)、ときに誤解や謬見ではないかと思われる部分があることは、ロールズの原典に直接あたらなければ分からないことです。もっとも本当は原典にあたるべきでしょうが、日常的な読書では、翻訳本で済ませざるを得ません。そもそも外国語を日本語に移し換えることは不可能だと思われるので、大抵の翻訳本は原典より難しく感じます。仕方ないことかもしれませんが、ロールズの翻訳本も、非常に難解です。

 また、本は買って読め、とありました。これもよく言われる事だと思います。著者は、その理由を「借りた本で得た知識はその本を返却したときに消える。ウソのようは本当の話しだ。」(41頁)としています。著者はそのメカニズムを述べていませんが、わたしが考えるに、まず自分の書棚にその本があれば、いつでも内容が確認できること、また、ふいに目を書棚に転じたときに目に入ってきた背表紙からも、その本の内容を思い起こすことをするであろうこと、さらに、たとえその本を読んでいない場合でも、内容を手にとって摘み読みできること、自分の本ならこれだけの効用があると思われます。

 図書館は、絶版などの理由で入手が困難な場合、つぎに購入する本の「見本市」として利用すべきである、と著者は述べていました。

 最後に、感情の乱れや不健康は、勉強に大きな支障を与えるとあります。自分の感情をコントロールすることも、本を読むことによって身につけられる能力だと、著者は言っています。

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2007年2月24日 (土)

そんなばかな!

 【パート1】2003年の鹿児島県議会議員選挙をめぐる公職選挙法違反事件で、金品の授受があったとして起訴された12人全員に、23日、鹿児島地裁は無罪判決を下しました。

 物的証拠が挙がりにくい贈収賄に関するものだった(まさか領収書を残したりはしないでしょう)とはいえ、被告のアリバイを軽視したこと、強圧的な取調により「自白」を強要した節があることなど、法治国家の足下を揺るがすような捜査がなされていたようです。

 報道では警察や検察の「杜撰な捜査」に批判が集中していましたが、逮捕状を発給した裁判官の職務内容も、検証されるべきではないでしょうか。事の真実は、実は分からないのですが、かりに金品の授受が本当に行われていなかったとすると、いきなり逮捕状をもった警察官が平穏に暮らしていた自宅に押し寄せてきたら、きっと気が動転するでしょう。みなさんは、どうですか?

 【パート2】以前にも紹介した民法772条(離婚後300日以内に生まれた子は前夫の子とする」)関連で、その規定通りに出生届を提出した女性が、実はその子は現夫の子であることを理由に、公正証書原本不実記載・同行使の罪(刑法157条)で起訴されていました(公判中の弁護士の指摘により起訴取り下げ)。

 離婚後300日以内に生まれた現夫の子を、現夫の子として出生届を提出したら受理されず、前夫の子として出生届を提出したら起訴されたのでは、いったいどうしろというのでしょう。

 (今日はこれから大学院入試です。)

 【マイ・ライブラリー/本日の配架】

Cimg0619  Amazonに注文していた、Paul Graham, Rawls (Oneworld Publications, 2007)が届きました。ロールズに関する入門書です。

【漫画本】

Cimg0621  院試監督の合間に『MASTERキートン』の第9巻を読みました。「マフィア」の語源を知ることができた「血と名誉の掟」など、面白い作品が目白押しでした。(左は先週読んだ第8巻です)。

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2007年2月22日 (木)

宮崎市定・論語

 入試の合否判定や卒業判定などで、なんやかやと忙しいですね~。入試の合否判定には1回1回、教授会が開催されるので、会議が目白押しです。

 そんな中で、宮崎市定『現代語訳 論語』(岩波現代文庫、2000年)を読みました。

Cimg0615  宮崎市定はわたしと同郷の高名な東洋史学者です。

 以前、紹介した呉 智英の『現代人の論語』(文春文庫、2006年)が「論語の裏話」を痛快に描いた面白い読み物だったのに対して、宮崎市定のものは「古典を能う限り読みやすくして後世に伝えることが、現今の我々研究者に課せられた義務と言うべきであろう」(「後語」346頁)と著者が言うように、論語を大変読みやすくした書物でした。

 論語を読みたいと思っている人に、まずはじめに読むものとして推薦できるものだと思います。

 【マイ・ライブラリー/最近の配架】

Cimg0616  大学の書店に注文していた以下の新書が届きました。

 菊池理夫『日本を甦らせる政治思想:現代コミュニタリアニズム入門』(講談社現代新書、2007年);工藤庸子『宗教 vs. 国家:フランス<政教分離>と市民の誕生』(講談社現代新書、2007年)。

 それにしても、講談社現代新書はいつの日からか随分と「味気ない」表紙になってしまいましたね~。

Cimg0617  それと、ヤフー・オークションで、大航海の2007年61号「特集 ケインズ/ハイエク」を落札しました。送料を含めても定価よりだいぶ安く上がったので、よかったです。

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2007年2月20日 (火)

確定申告

 みなさま、いかがお過ごしでしょうか。わたしは、昨日、確定申告をしました。

 わたしのような給与所得者の多くは、所属事業所で年末調整をしてくれるので、確定申告の必要がありません。ただ、その場合でも、給与以外の各種所得が合計で20万円を超える場合には、確定申告の義務があるようです。多くの大学教員は、著書の印税・執筆料や講演会・審議会の手当等があり、確定申告しているものと思われます(学界的には無名のわたしですら、申告義務が発生しているのですから……)。

 確定申告の書類を提出した後、久しぶりに、歯医者さんにいきました。最近の歯医者さんはハイテクになっており(「ハイテク」という言葉は死語か?)、レントゲン撮影した口内の写真を現像することなく治療席上のモニターで見られるようになっていました。患者への情報提供も充実していたのですが、治療のオプションが多すぎて、どれが適切か患者側にも選択のための知識が要求されると思いました。

 ともあれ、これから1週間に1度ぐらいは、歯医者さんとお付き合いです。

 【マイ・ライブラリー/昨日の配架】

 歯医者さんに行ったあと、街の本屋さんに行き、以下の本を購入しました。

 玄侑宗久『ベラボーな生活:禅道場の「非常識」な日々』(朝日新聞社、2006年);白取春彦『勉学術』(ディスカヴァー、2006年)。

 金谷 治【訳注】『論語』(改訳、岩波文庫、1999年);貝塚茂樹『論語』(講談社現代新書、1964年)。

 大石 眞『憲法講義Ⅱ』(有斐閣、2007年);蔵 研也『リバタリアン宣言』(朝日新書、2007年);高橋和之【編】『新版 世界憲法集』(岩波文庫、2007年)。

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2007年2月17日 (土)

ギックリ腰か?

 最近身近で(といっても血縁者ではありませんが)不幸が続き、人の生死について、考える機会が増えました。みなさんもご自愛ください。

 ところでここ数日、腰痛に悩まされています。以前、ギックリ腰になったことがあるので、その再発か?、とも思っております。疲労は弱いところに出る、と言いますが、わたしの弱いところは、どうやら腰のようです。

 【マイ・ライブラリー/今週の配架】

Cimg0609  Amazonに注文していた以下の2冊が届きました。

 Richard A. Posner, Law and Literature (Revised and Enlarged Edition, Harvard Univarsity Press, 1988).

 Catherine Audard, John Rawls (Acumen, 2007).

 依頼されている原稿をはやく確定させなければならないのですが、次から次へと、新しい資料が気になって、なかなか確定できずにいます。

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2007年2月13日 (火)

国家の罠

 3連休、みなさん、どのように過ごされましたか。

 大学教員はまだまだ忙しく、後期の成績評価は終わりましたが、今週には修士論文の最終試験(口頭試問)があります。そのために、論文の評価をしなければなりません。Cimg0607_1

 ところで、この週末を利用して、佐藤 優『国家の罠:外務省のラスプーチンと呼ばれて』(新潮社、2005年)を読みました。著者は、日本とロシアとの外交を舞台として、具体的には背任と偽計業務妨害罪に問われている外務相職員(起訴休職中)です。

 この本では、まず前半で、対露外交をめぐるインテリジェンスの状況が生き生きと描かれています。また小泉政権での<田中眞紀子外相-著者の盟友鈴木宗男衆議院議員-外務省という組織>というトライアングルの中でなにがあったのか、ということが明確に記述されており、読む者を飽きさせません。

 さらに本書の焦点である著者の主張は、後半部分で扱われています。著者は、対露外交をめぐる著者自身の逮捕(およびそれを機縁とした鈴木宗男衆議院議員の逮捕)は、「国策捜査」であったとしています。

 著者は、2000年までに日露平和条約を締結するという時の政権の国策のために、手段を選ばずに奔走したことが、今度は別の国策で逮捕されたとしています。この別の国策というのが日本の「ハイエク型新自由主義」への転換としているところなど、さらに検証されるべき点が多いとは思いますが、将来外交官をめざす若い諸君にとくにお薦めいたします。

 2030年には、当時の外交文書の秘密期限が切れて、公開されることになります。「正当に業務を遂行する特殊情報を担当する外交官を国策捜査で逮捕したことにより、『日本の対外的信義・信用が著しく損なわれた』」(388-389頁)とする著者の結論が、本書における著者の記述およびとともに検証されるのは、それからとなるでしょう(ただし、著者も言うように「外務省から本事件や鈴木宗男氏、東郷和彦氏、私に関連する文書が消え去ってしまわない限り」(388頁)ですが……)。ただ、往時なにがあったのかということの歴史的価値に気づかせた本書の意義は、非常に大きいと思います。

 【マイ・ライブラリー/最近の配架】

Cimg0606  日垣 隆『個人的な愛国心』(角川書店、2007年);中野剛充『テイラーのコミュニタリアニズム:自己・共同体・近代』(2007年)。

 また、有斐閣さまより、『小六法』の平成19年版をいただきました。この場をお借りして、御礼申し上げます。

Cimg0605  さらに、甲斐克則【編】『遺伝情報と法政策』(成文堂、2007年)を、共著者の吉田仁美先生よりいただきました。ここに謹んで御礼を申し上げます。

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2007年2月 8日 (木)

憲法B

 今週に入り、月・火と入試監督。水は再入学試験(面接)、今日は転コース試験の監督・面接があり、明日の金曜日はこれらの判定会議です。「春休み」とは名ばかりの忙しさです。

 ところで、ネタがなくて、ブログを更新することは大変だなぁ、と思う今日この頃です。今回も面白くないネタで申しわけありません。

 公表してよい時期になりましたので、「憲法B」の模範答案を提示します。

 まず採点基準ですが【問1】は、①憲法が議員特権を規定した意義が書けていること、②不逮捕特権、③免責特権、この3点セットが書けていたら65点を与えています。②③のいずれかしか書けていなければ大幅に減点され、合格答案とはなっていません。①がない場合-5点、条文が明示されていない場合-5点としています。文章のつながり等をみながら、加点したり減点したりして、最終的な得点を決定しました。

 【問2】は、統治行為の定義ができて5点、統治行為論の理論が説明できて5点、学説が紹介できて5点、苫米地事件に触れていて5点、としています。この他に、司法審査権の限界について触れていたり、砂川事件との異同について書かれているものには加点しています。

 憲法Bの模範答案はここから入手できます。→「constisution_b.pdf」をダウンロード

 【マイ・ライブラリー/本日の配架】

Cimg0589_1 [DVD]ニコラス・アーノンクール指揮、ヨーロッパ室内管弦楽団の演奏による、ベートーヴェン交響曲第8番、交響曲第6番「田園」。

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2007年2月 5日 (月)

人格障害

 きょうは入試監督で出勤しています。受験生にとっては救いの暖かい入試となりました。

 先週末に、大泉実成『人格障害をめぐる冒険』(草思社、2005年)を読みました。

Cimg0572  人格障害という概念をめぐる書物かと思って読み始めたのですが、いや実際にはじめの方はそうだったと思うのですが、途中から、宮崎 勤、麻原彰晃、各地で起こった少年事件の加害者、宅間 守といった市井を困惑させた人格障害とおぼしき人物の人となりに関する記述で占められています。

 そして著者は、わたしたちが彼らに人格障害であるとレッテルを貼ることで、あのような事件はわたしたちと同じ普通の人ではなく、人格障害の特殊な人が起こしたことなのだ、と思い込み安心しようとしていると言います。ところが、その鑑定に使われる『DSM-Ⅳ』(アメリカ精神医学会発行『精神疾患の診断・統計マニュアル』第4版)の基準をみると、わたしも幾つか当てはまっているような……。

 ただまだこの言葉には、精神医学的には確立された概念などなく、そうなる原因も治療法も明確でなはいようでした。結局のところ「人格障害という言葉は、多くの『わけのわからない暴力』に対して一つの鋳型の役割を果たしてきた」に過ぎず「当然のことながら、生きた人間を『人格障害』をいう言葉でくくりきってしまうことなどできはしない。それは彼らの行動の表面に現れている共通の傾向を束ねているにすぎない。」としていました(195頁)。

 【マイ・ライブラリー/本日の配架】

Cimg0573  刊行されたら配本してくださいと売店に頼んでいた、村岡晋一=小須田 健=吉田 健=瀬嶋貞徳=今村仁司【訳】『マルクス・コレクションⅦ:時局論㊦、芸術・文学論、手紙』(筑摩書房、2007年)を入手しました。

 【漫画本】先週Cimg0574 は『マスター・キートン』の第7巻を読みました。

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2007年2月 1日 (木)

ミル・自由論

 2月に入り、春休みを謳歌している学生も多いことでしょう。われわれ教員は、講義のないこの時期こそ研究に勤しまなければなりませんので、結構きついです。

 ところでわたしは時宜に応じて「古典」を再読しております。そろそろ古典を再読する時期だと感じたので、まず手始めにJ・S・ミル『自由論』(塩尻公明=木村健康訳、岩波文庫、1971年)を再読しました。

Cimg0571  この本は何度読んだことでしょう。すくなくとも学部時代に1回、大学院時代に1回は読んだと思います。再び読んでみて、以前に書き込んだ言葉や線を引いたところを見て、懐かしく思いました。

 ミルのこの本は、民主的政府であったとしてもその権力は制限されなければならないこと、個人の自由を制約する原理として他者加害原理を提示していること、表現の自由の価値論など、憲法の古典として非常に重要な意義をもっています。

 このことは樋口陽一が『憲法入門』(3訂補訂版、2005年)の末尾「何を読んだらいいのか?」の章で「19世紀自由主義の精髄に接するためには、何より、ジョン・スチュワート・ミル『自由論(1859)』(塩尻公明=木村健康訳、岩波文庫)が必読の古典である。」(186頁)と紹介していることからも、また岩波文庫に付された「解説」において、木村健康が「『自由』の問題を考える場合には、必読の書である」(280頁)としていることにも例証されています。

 またミルの『自由論』は、山岡洋一の訳文により、光文社古典新訳文庫からも刊行されています。こちらの方には長谷川 宏の解説もあるので、いずれ読み比べてみようと思います。

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