期待権
暖かい春のような日が続いています。過ごし易いのはよいことですが、温暖化傾向は必ずしもよいことばかりではなさそうです。
29日の東京高裁で「戦犯法廷番組訴訟」の控訴審判決が下されました。この訴訟は、旧日本軍の性暴力の実態についてNHKの取材を受けた市民団体が、当該取材にもとづく内容をもつ番組が放送されるものと期待していたことろ、政治家の意図により放送直前になって番組内容が改変されたとして、損害賠償を求めていたものです。
NHKは編集の自由を主張していたところ、控訴審判決は、取材者の言動などにより番組内容について一定の期待を抱くやむを得ない特段の事情がある場合には編集の自由も一定の制約を受ける、この場合には取材対象者の番組内容に対する期待と信頼は法的保護に値する利益となる、と判示して、市民団体勝訴の判決を下しました。
NHKは即日、上告しています。
はなしは変わりますが、第164回通常国会が25日に召集され、憲法改正国民投票法案や格差社会是正策について、議論されております。そのなかで、柳沢厚生労働大臣の発言が物議を醸しております。たしかに柳沢大臣の発言は不適切なものです。弁解の余地というのはほぼない、とも言えるでしょう。ただ、その場を盛り上げるため、聴衆の関心を惹くために、つい不適切な言動をしていまうことって、誰にでもあるのではないでしょうか。わたしも教壇において、いまの発言はしなければよかった、と感じたことが何度もあります。よくこの種の発言があると「こころで思っていないことは口をついて出てくるはずがない」と言われることがありますが、これ本当でしょうか?深層心理と行動との関係について、だれかご教授ください。
今回の大臣の発言は、大臣という立場にある人であるがゆえに、大きな波紋を生んでしまっています。ただ、個人を特定して誹謗中傷するような発言ではないこと、政治家が国会の本会議場で陳謝の意を表していることを重視して解決の方向を見出すべきではないでしょうか。でも国会運営や選挙への影響を考えると、辞任は避けられないかもしれませんね。
みなさんはどのように考えますか?
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